私とあなたの初デート〈上〉
優人の声なんか聞こえなかった。
私は泣いて泣いて走った。
優人が追いかけて来ているとも知らずに走った。
いやだ
他の女の話なんかしたくない!!
優人「由貴!!!」
優人に呼ばれて立ち止まった。
立ち止まったのは学校の正門だった。
優人「どうしていきなり逃げ出すんだよ!話している途中だろ?なんで、
なんで逃げるんだよ!!!「逃げてなんかない!!!」
二人とも叫んだ。
逃げてなんかない!逃げてなんか!!
由貴「私は逃げてなんか……逃げてなんかない!!「じゃあどうして??」
優人に聞かれたが、答えなかった。
もう、何もかもダメだ。
もう、何もかも……
由貴side 終わり