ループ
intro
よぉ、俺の名前はミクリ。ここ、館方町(やかたちょう)に住んでいる。俺には不思議な特徴があってな。どうにもいつも同じ夢を見ちまうんだ。月に1回とかじゃあないぜ。寝る度に必ず。例えば授業中、暇なときに寝てるとするだろ。そしたら、その夢を見るんだ。どんな夢かって。それはだな。おっと、そろそろ目が覚めるな。悪いな、後で起きてる時の俺に説明してもらうとするか。
母さんか、うるさいな。もう少し寝かせてくれよ。それに朝からうるせぇんだよ。朝は静かにしろよ。朝はよぉ。「ミクリ、学校よ。早く起きてご飯食べなさい。遅刻するわよ。」母さん今日も元気だな。それにしても朝からうるさくてイライラするぜ。「おい、静かにしてよ。朝なんだからさ。起きてるよ。さっきから。」俺の悪い癖だ。イラッとするとなんだかカッとなってよぉ。後のことなんか考えないで言っちまうのよ。母さんすまん。なんだ、母さんやっぱり元気じゃねぇか。怖え。睨んでやがる。「馬鹿なこと言ってないで、早く起きなさいよ。」「はいはい、ご飯食べてくる。おはよー。」大体これがいつもの俺の朝だ。代り映えしないっていうかよぉ。まぁ、普通って感じがするぜ。
「ミクリくん、おはよー!」この元気なブロンドのポニーテールのやつは萌(もえ)。元気なのはいいんだが後先を考えねぇ性格がなんとなく不気味な野郎だぜ。まぁ萌を見て不気味なんて思うのは俺だけかもしれないが、萌は中学の頃に一度クラスの男子にメールで告白されたことがあってな。その次の日だけはバカ元気の萌も顔が暗かったぜ。普段は萌がクラスの雰囲気を明るくしていてな。その日のどんよりしたムードは忘れられないぜ。「ミクちゃぁぁん。無視ぃ??」ミクリがうつむいて歩く俺の顔をのぞき込んできた。「いや、無視じゃねぇけどよぉ、お前のバカ元気には飽きたよ。特に朝は疲れるよ。」ニッコリそう言うと、萌は「ひどーーーい。なにそれ。私せっかく元気なさそうなミクリくんに話しかけたげたのになー。元気だしてよー。」赤の他人に元気出してとはこいつは本当になんなんだろうな。びっくりするぜ。
母さんか、うるさいな。もう少し寝かせてくれよ。それに朝からうるせぇんだよ。朝は静かにしろよ。朝はよぉ。「ミクリ、学校よ。早く起きてご飯食べなさい。遅刻するわよ。」母さん今日も元気だな。それにしても朝からうるさくてイライラするぜ。「おい、静かにしてよ。朝なんだからさ。起きてるよ。さっきから。」俺の悪い癖だ。イラッとするとなんだかカッとなってよぉ。後のことなんか考えないで言っちまうのよ。母さんすまん。なんだ、母さんやっぱり元気じゃねぇか。怖え。睨んでやがる。「馬鹿なこと言ってないで、早く起きなさいよ。」「はいはい、ご飯食べてくる。おはよー。」大体これがいつもの俺の朝だ。代り映えしないっていうかよぉ。まぁ、普通って感じがするぜ。
「ミクリくん、おはよー!」この元気なブロンドのポニーテールのやつは萌(もえ)。元気なのはいいんだが後先を考えねぇ性格がなんとなく不気味な野郎だぜ。まぁ萌を見て不気味なんて思うのは俺だけかもしれないが、萌は中学の頃に一度クラスの男子にメールで告白されたことがあってな。その次の日だけはバカ元気の萌も顔が暗かったぜ。普段は萌がクラスの雰囲気を明るくしていてな。その日のどんよりしたムードは忘れられないぜ。「ミクちゃぁぁん。無視ぃ??」ミクリがうつむいて歩く俺の顔をのぞき込んできた。「いや、無視じゃねぇけどよぉ、お前のバカ元気には飽きたよ。特に朝は疲れるよ。」ニッコリそう言うと、萌は「ひどーーーい。なにそれ。私せっかく元気なさそうなミクリくんに話しかけたげたのになー。元気だしてよー。」赤の他人に元気出してとはこいつは本当になんなんだろうな。びっくりするぜ。