専務が私を追ってくる!




服を拾い上げながら1階へ降りた。

私の足音を聞きつけた猫たちが走ってやってくる。

「みゃーみゃーみゃーみゃー!」

「あーはいはい。お腹空いたね」

「みゃーん」

洗濯カゴに衣類を入れて、修のスーツだけは荷物部屋のハンガーにかける。

子猫用のフードと浄化した水を準備して、猫部屋へ。

約2時間放置していただけで、部屋は見事に荒れていた。

ゴミ箱は倒され、ティッシュはボロボロ。

ケージの中の水はひっくり返されて、ケージ外のフローリングが濡れてしまっている。

私に怒られないのをいいことに暴れまくっていたようだ。

「このおてんば娘たちめ」

「にゃーん?」

動き疲れた2匹は、ガツガツごはんに食らいついて、満足した途端にコテッと眠ってしまった。

「修くんにそっくりだな」

動き疲れた彼も、満足した途端に私のベッドでコテッと眠ってしまったのだ。

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