カルチャー
取扱②正しいあしらい方のススメ
「ソノミ~ン」

私の膝に頭を乗っけようとした上川の額をピシャリとはたいた。

「アイッタ!」

はたかれた額を上川は手で押さえた。

「私の名前は内山です。

変なあだ名で呼ぶことと膝枕はやめてください」

そう言った後、私は手に持っていた文庫本に視線を向けた。

全く、せっかくの貴重な休みもこの邪魔者のせいで休まらない。

「ちょっとくらいいいじゃない。

別に減るもんでもない」

そう言った上川に、
「減ります!」

私は言い返した。
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