カルチャー
「えっ?」

その言葉に、私はどう言い返せばいいのかわからなかった。

「ソノミンのこと好きだよ」

さっきの言葉に続けるように、上川が言った。

「あの、部長…?」

ちょっと待って、一体何が起こったって言うんだ?

上川の手が私に向かって伸びてきたと思ったら、頬をさわった。

さわられた瞬間、私の背筋がゾクッと震えたのがわかった。

「えっ…?

あ、あのっ…」

戸惑っている私に、
「園美」

上川が私の名前を呼んで、顔を近づけてきた。
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