カルチャー
「あなたを嫌いだと思っていたのに、あなたのことが好きになってしまいました」

上川に向かって、私は自分の気持ちを打ち明けた。

女好きで、彼女がいるのに平気で浮気をするような男のことなんか大嫌いだったはずだった。

なのに、いつの間にか自分でも知らない間にこの男に恋をしてしまっていた。

「あなたのことが好きになったから、ちゃんと責任をとってくれませんか？」

そう言った私に、
「ちゃんととるよ」

上川が言った。

「もう２度と浮気をしないと、約束をしてくれますか？」

「もちろん。

園美がいるんだから浮気なんかしないよ」

「私のことを、ちゃんと見てくれるんですよね？」

「当然」

上川はそう言って笑った後、私の頬に自分の唇を落とした。
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