カルチャー
彼女はズカズカと歩み寄ると、
「この辺に男見なかった!?」

怒鳴るように聞いてきた彼女に、
「あっ、あっちへ逃げました…」

私は今きたばかりの道を指差した。

「待て、クソボケーッ!」

彼女は大きな声で叫びながら私が指差した方向を走り出した。

一体どうしたって言うんだろう?

男って、上川のことかしら?

そう思っていたら、
「はあ、助かった…」

上川が私の前に現れた。

「あの、何があったんですか?

何があって、彼女に追いかけれていたんですか?」

早速、私は当人に質問をした。
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