桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー






次の日も、その次の日も。



涼は、目を覚まさなかった。




危険な状態は乗り越えたって


藤本先生は言ったけど。




酸素マスクをして、


たくさんの点滴につながれた


涼を見て私は必死に涙を堪える。





大丈夫。



涼は、また私のとなりで


笑ってくれる。





そう信じて、私は涼の回復を

待ち続けた。





 
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