桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー





そんな日が一週間続いた、ある日。



私が学校から帰ろうとすると、


教室に私服姿の沙耶がやってきた。



「何?あの子」


「めっちゃ美人……」


「この学校の子じゃないよね?」



クラスメイトが騒ぎ出す。



沙耶は走ってきたみたいで、


息を切らせながら私の方に来た。






「絢香! 涼が、目覚ましたって!」





「えっ、本当?」




「うん! ね、急いで病院行こう!」




私はみんなの視線も気にせずに


沙耶に続いて教室を出た。





 
< 106 / 222 >

この作品をシェア

pagetop