桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー
それから三日。
涼はすっかりよくなって、
もう普通に喋れるくらいに
なっていた。
でも、まだ大事をとって
個室にいる。
私と沙耶と涼は今日も個室で
長いこと喋っていた。
「えっ、沙耶、学校来るの!?」
「うん。もう病気は治ったし、
絢香の学校に行くことになったの」
沙耶は、もう普通の生活を
取り戻してるんだ。
沙耶が学校に来るなんて、
私にとってすごく嬉しい。
「でもいいな。沙耶は
英語ペラペラでしょ?」
だって、アメリカにいたんだもんね。
私は英語が苦手だけど、
英語が好き。