桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー
「本当に、ありがとうございました」
病院の出入り口。
涼、私、沙耶、涼のお父さんや
お医者さん……。
たくさんの人が、
涼を見送りに来ていた。
涼のお父さんが、
涼の主治医さん、看護師さんに
頭を下げた。
涼も続いて頭を下げる。
たくさんの人に見送られながら、
涼は病院を後にした。
涼の家の車に、私と沙耶は
乗せてもらうことになった。
「ね、今度退院パーティーしない?」
と、沙耶。
「いいね!それ!」