桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー




次の日も、その次の日も、

私は涼に渡すマフラーを編み続けた。




涼が早く退院できますように、とか


涼の病気がまた

再発しませんように、とか


涼とずっと仲良しで

いられますように、とか。



涼のことを想いながら、


一つ一つ丁寧に編んでいった。





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