桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー




涼がさらりとそう言う。



「かっ......可愛くないよ」


私は恥ずかしくなって、


顔を伏せる。




「可愛いって」


涼がいつも

そういうことを言うから、

真っ赤になってしまうのは


いつも私の方。



「もう......。」
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