桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー



その日は、心がもやもやして

しょうがなかった。



あの子、誰だろう?


涼の彼女かな。


涼はかっこいいし、

彼女くらいいるよね。


あの女の子も、

可愛かったし……。



家に帰ってから、

ベッドに寝転がって

そんなことを考えた。


―――私の片思いで、

終わっちゃうのかな。


こんなに、涼のこと……

好き、なのに…。



そう思ったら、涙が出てきた。



 
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