桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー
第二章 ~手のひらのぬくもり~
キミが優しい声で、『絢香』って呼ぶ。
それだけで嬉しくなる
私の心は、重症だよ。
どこまでもまっすぐを見る
キミの瞳は、儚くて。
触ったら壊れてしまいそうなくらい、
儚くて。
でも、私の手を包み込む
キミの手のひらは、温かい。
キミの手のひらのぬくもりは、
一生忘れられない、大切な宝物。
~Precious treasure~