桜舞う季節に ー君が教えてくれたことー




「………涼……」




私の笑顔で、涼は

元気になってくれるんだろうか。



そうなんだったら、

私はずっと笑顔でいる。




涼が、幸せになれるように。




涼に似た、きれいで優しくて、


あったかい字を見ていたら


涙がとどめなく溢れてきた。




いつから私は、こんなに

泣き虫になったんだろう。



どこからこんなに、

たくさんの涙が出てくるんだろう。





 
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