キスから始まる方程式
平然と愛の告白ともとれる言葉を口にする桐生君に、私の胸が戸惑いと共にドキドキと高鳴りだす。
どう答えたらよいかわからず、再び真っ赤になって俯く私。
「まぁとりあえず、俺は気長にやってくつもりだから」
「……」
「七瀬……覚悟しとけよ?」
「っ!!」
ちょっとだけカッコイイなんて思ったのもつかの間、そう言っていつものようにニヤリと笑う桐生君。
「なんだったらこのままキスでも……」
「バカッ! 調子に乗り過ぎ!!」
私と桐生君の関係は、まだまだしばらくは波乱が続きそうです。