君とふたり暮らし。
 気付けば、芦田くんの顔はすぐ目の前にあって、鼻と鼻が触れあっている。彼は焦らすように、鼻をそっと左右に動かし鼻を擦り付けてくる。―――キス、されるのかな。
 ぶっちゃけ、私はかなり経験人数は多いと思う。一夜限りの関係だって山ほどあるし、こんなの慣れてるはず。なのになんで、こんなにドキドキするの?
 芦田くんはそれより先にはなかなか進まない。じれったい。いつまで焦らすのよ!もう!
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