君とふたり暮らし。
「なにコレ~?」
「ん?遊び仕様♪その状態で乗ると凄い楽しいよ。」
「何が?」
「乗ったらわかるよ。」
 芦田くんはニヤっと笑った。私とハルナは靴を脱いでシートの上に座った。
「じゃあとりあえず、夜景でも見に行きますか!」
「オッケ~♪」
 私達はここらでは有名な夜景スポットへ向かう。芦田くんはわざと荒い運転をする。
「キャーッ!!」
「ちょっ‥キャーッ!!」
「うわっ!痛ッ!!イャーッ!痛い~!!」
 騒ぐ私とハルナ。それをみてケラケラ笑う前の二人。後部座席は車が揺れる度に大きく跳ね、私達はゴロゴロと転がったり、天井に頭をぶつけたり。ハルナなんか後ろにひっくり返ってパンツ丸見え!
「アハハ!楽しそうじゃん!」
「楽しいけど、楽しくないよ!」
「どっちだよ~。」
「痛すぎ~!笑える~!腹筋つる~っ!!」
 夜景スポットに着いた頃にはもうボロボロになっていた。
「はぁ‥っ、疲れた‥。」
 散々転がりまくった私は、息が切れるほどになっていた。
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