君とふたり暮らし。
 芦田くんちにはドライヤーがなかったから、出来るだけ丁寧に髪を拭いた。そして、自然と寄り添ってコタツでテレビを見ていた。
 だんだんと会話が減り、芦田くんがキスをしてきた。甘く長いキス。溶けちゃいそう‥‥。そして、芦田くんの手がいやらしく動く。気持ちよくて拒否できない。
「布団行こっか。」
「え‥でも、‥生理中だよ?」
「大丈夫。タオルひくから。」
「‥‥うん。」
 最初のエッチを生理中にするなんて嫌だったけど、一度入ってしまったスイッチはなかなかオフにはできない。
 芦田くんは私をそっと布団に寝かし、上からじっと見つめた。とても優しい眼差しで。そして、優しく私を抱く。―――かと思ったら、エッチはやっぱりSだった。でも凄く、幸せだったよ。きっと、ずっとこうしたかったんだ。
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