君とふたり暮らし。
 出勤組の皆と一緒に店へ向かった。二日酔いと、寝不足でフラフラだ。
 昼休み。携帯をチェックすると何通かメールが来ていた。全部、芦田くん。今○○にいる~とか、眠いし帰りたい~とか、紅葉の景色の写メとか。最後のメールは、今日仕事の後会う?だって。それだけで元気になっちゃう私。いつの間にこんなに好きになってたんだろう?
 仕事の後、店の近くで少しだけ会った。
「なんか、付き合ったばっかだし、会った方がいいのかなと思って。」
 芦田くんは照れ臭そうにそう言った。
「今日楽しかった?綺麗だったでしょ?」
「うん。紅葉はね、良かったよ。写メ見た?」
「見たよ。私も行きたかったなぁ~。」
「てか今日、俺別に行かなくても良かったと思わねー?」
「なんで?」
「嶋村さんと副店長仲いいんだから、二人でデートすりゃいいじゃん。」
 芦田くんはグチグチと文句を言ってる。
「今度は、一緒に見に行こうな。」
「うん!」
 うわぁ~。なんか、ラブラブ?
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