ラベンダー荘(失くしたものが見つかる場所)
アキラは長いすにねっころがった。
んーっと、伸ばした手に何かが当たる。
あごを上げて頭の上を見ると、逆さまのうさぎとネコが覗いていた。
アキラは小さな二体のぬいぐるみに手を伸ばす。
柔らかい毛の感触が伝わってくる。
丸い黒い目に、頬がピンクにそまっている。
「そばは冷たいのにしたよ」
老婆がざるそばを手に戻ってきた。
アキラはすばやく起き上がると、割り箸を手にとった。
「これ何?」
アキラはつゆの中に入っているピラピラしたものを割り箸で掴んだ。
「湯葉だよ。和風の出汁で煮込んでるから、そばに合う。食べてごらん」
アキラはそばをすする。
香りも歯ごたえも、アキラが好きなそばだった。
老婆はその傍らで、アキラが触っていた小さなぬいぐるみを持ち上げた。
「これはね、昔おじいさんにもらったんだ。」
んーっと、伸ばした手に何かが当たる。
あごを上げて頭の上を見ると、逆さまのうさぎとネコが覗いていた。
アキラは小さな二体のぬいぐるみに手を伸ばす。
柔らかい毛の感触が伝わってくる。
丸い黒い目に、頬がピンクにそまっている。
「そばは冷たいのにしたよ」
老婆がざるそばを手に戻ってきた。
アキラはすばやく起き上がると、割り箸を手にとった。
「これ何?」
アキラはつゆの中に入っているピラピラしたものを割り箸で掴んだ。
「湯葉だよ。和風の出汁で煮込んでるから、そばに合う。食べてごらん」
アキラはそばをすする。
香りも歯ごたえも、アキラが好きなそばだった。
老婆はその傍らで、アキラが触っていた小さなぬいぐるみを持ち上げた。
「これはね、昔おじいさんにもらったんだ。」