どうしようもなく好きな人
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午後。

大学の講義が終わり、私は真っ直ぐにある場所へ向かう。

本館から少し離れた、部室棟。

まだあまり人はおらず、少し駆け足で外階段を上がる。

2階の一番奥に、映画研究部の部室がある。

私はドアの前で一度深呼吸して、息を整えてから、2回ノックした。

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