君のオレンジ〜あの日、あの教室で〜
いよいよこの日が来てしまった。
そう、今日は
テストの順位を発表されます。
今日で、私の運命が決まる。
って言ったら大げさだけどさ。
前に付き合ってた人と失敗したから
付き合うっていうことが少し怖い…
天野くん…どうだろう。
480点以上取れたのかな?
私たち
付き合っちゃうのかな?
今日は放課後、図書室に行く約束がある。
心臓が破裂しそうなほどドキドキしている
担任から順位の個表をもらい、
内容を見ずにそのままバッグにしまった。
とりあえず
図書室に行こう。
そう思い、教室を出た。
『天野くん……』
頭の中はそれでいっぱいだった。
廊下を歩いていると
タッタッタッ…
後ろから足音が聞こえてきた。
誰だろう?
「…み!………里見!!!」
この声は…
天野くんだ。