君のオレンジ〜あの日、あの教室で〜
「天野くん!」
「はぁ…は……里見っ」
天野くん…急いで走ってきたのかな
何か
嬉しいかも…
「大丈夫?天野くん」
「はぁ…、里見…!」
「ん?」
「俺っ…、テスト…」
「うん…」
「テストの点数…
492。だった…」
……っ
すごい…本当に取ったんだ…。
「天野くん…すごすぎ!ほとんど100点じゃんっ」
自然と笑顔になれた。
私のために取ってくれた492点。
大切にしよう。
天野くんのことを
「…里見。俺と、付き合って下さい」
「…はい」
これで完璧彼氏のでき上がり。