君の傍。
そんなやりとりに耐えきれなくなった涼が火事場の馬鹿力と云うのか、奏丞の腕を振り払った。
「だーっ!!!僕は誰のモノでもねェ−!!!!!」
「りょう……くん?」
「奏丞も、宮本も、いい加減にしろよ?」
そう言う涼の背後に般若が見える。
「「!!!ビクッ!!!!!」」
「「はい………」」
そんな涼に2人は肯定せざるをえず。
そんなやりとりをしていると、李夜桜が教室へ戻ってきた。
「李夜桜!!!」
「うわッ!!!はい!!!!!」
急に名前を呼ばれ、いつもの李夜桜らしからぬ反応を返す。
『なんなんですの…………』
「りょーちゃんどうしたの?」
普段通り、普段通り…
そう心の中で唱えつつ、李夜桜は聞いた。
「僕、サボるから。適当に言い訳しといて。」
不機嫌そうに言い残すと、涼は教室をあとにした。
ガラガラッ……ピシャッ!!!
!!!!!
涼がいなくなり、静まり返った教室に流れる沈黙。
それを破ったのは………………………………
李夜桜。
「さて、りょーちゃんが不機嫌になった経緯をお教え願えますか……?
宮本悠恭クン?橋口奏丞クン?」