君の傍。
涼と作者が痴話喧嘩していたころ………


『女同士ですッ!!!』


ま、それは、おいといて。








痴話喧嘩していたころ………





「で?ふたr(ry「おーいHR始めるぞー」


間延びした担任の声で、李夜桜の追及は終わった。



「チッ」

『『舌打ち!?』』



「良かったわね、担任さまさまじゃない??」
クスクス笑いながら自分の席に戻っていく。




「助かった………」

今にも泣きそうな宮本に対し、奏丞はケロリとしている。


『別に李夜桜って怒っても怖くないし、問い詰められても言わなきゃいいのに……』



宮本は、つくづく馬鹿だと思う。


ま、普通は俺と李夜桜が後ろについてる時点で諦めるのに、アイツはしぶとく涼のあとついて回ってるからな………








『ゴキブリかよ…………』




いくら叩きのめしてもへこたれない宮本には感心しなくもないが…


「うぜぇな…」


奏丞がそう呟くと、隣の男子がビクついた。


『俺、何かした??』

とあたふたしている。



「おーい、そこー並川ー??なーにあたふたしてんだー?落ち着けー」

急に名を呼ばれ、ビクッとすると、奏丞の隣の男子(並川くん)は、

「はい………」

と力なく言うと、俯いた。




「今日は、転校生が来ている!!女子、喜べ!!!格好いいぞ〜」


「小橋ちゃんの目って信用できなーい!」

女子たちに散々言われ、担任、もとい小橋ちゃんは、力なく、言った。

「格好よかったら、謝るよーに」

そう言うと小橋ちゃんは、開けたままだったドアに話しかけた。



「稜端、来い。」



カツン―――


カツン―――



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