執事の加藤さん。


「そう…」


それだけを言って、お嬢様は何故か布団の中に潜ってしまった。

俺はどうすれば?それだけを聞きたくて、俺を呼び出したのだろうか…。
うーん、まぁいっか。このまま部屋を出よう。


俺は部屋を出る為、ドアの方に向かおうとした。






でも、












「加藤、ここにいて」








か細いように感じる声で、布団の中から腕を出して、俺の袖を掴んだ。

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