執事の加藤さん。


離してくれる様子が見られないので、俺はベッドの近くに置いてある椅子を自分の方に寄せて座った。


手ではなく、袖を掴んだままのお嬢様。
いつになったら離してくれるんだろうか。


でも寝付くまでの間、トイレとか行きたくなったら…どうしよう!!!
まっ、どうにかなるか。


今日は疲れたせいか(精神的に)、なんか俺も眠くなってきたかも…。


少しウトウトする俺。


でもお嬢様の手がピクッと動いた気がして、ハッと目を開ける。




また布団から少しだけ顔を出した、お嬢様がこっちを見ていた。

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