執事の加藤さん。



お、お嬢様…、
本当にどうしたんだろう。


「大丈夫ですよ。ちゃんと居ます。お嬢様のお願いなら朝まで居ますよ」

「…うん」

そう言ってずっと俺の頭を撫で続けていた。


いつも強く、カッコイイお嬢様。
でも本当は寂しがり屋なんだろうな。寂しくても誰にも言えなくて、辛かったんじゃないか…。

もしそうだとしたら、とか考えていると何か目頭が熱くなった。





この人の執事は俺だ。

彼女が寂しく感じないように、俺はいつでも傍に居てあげよう。

ずっと…。


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