執事の加藤さん。
俺、まだ寝ぼけてるのかな?
俺の隣に…というか、俺が腕枕している状態なんだが。これって、アレだよな。うん。だよな。
何で、俺、お嬢様を腕枕してる?
夢…なのかな?きっとそうだよね、うんうん。
俺はまだ起きてないんだよ、有り得ない有り得ない。俺がお嬢様の隣で寝て、腕枕してるとか…あってはならない事だよ。
執事だからね!!一応、お嬢様の専属執事だからねッ!!
夢なのに、やたらリアルな温かさを感じる。いやいやいやいや、夢でも夢じゃなくても、この状況はさすがにヤバイ。早くお嬢様から離れなければ!!
そう思い、俺はお嬢様の頭から腕を引き抜こうとした。