執事の加藤さん。
「んっ、」
小さな声を出したお嬢様。
ヤバイ!!起きるか?
しかし、その後にスースーと寝息が聞こえてきた。うーん、どうするか。
そんな事を考えていると、お嬢様が体ごと俺の方に寄せてきた。そして腹と腕の間に手を入れた。つまりお嬢様は俺に抱き着いてる状態です。ハイ。
ちょっとお嬢様あぁぁ!!!
この状態はさすがにヤバいってーッ!!!
なんか良い匂いするし…もう、ヤバいですって…。
耐えろ、俺。
冷静に考えるんだ、どうすればお嬢様を俺の腕から離すことが出来るのか…。
その前にこの状態をどうにかしなければ。抱き着いてるからなぁ…、無理矢理離したら起きそうだしな。
よし、ここはまず俺を抱きしめている腕を離そう。俺はお嬢様の手を掴んで、自分の体から離した。