執事の加藤さん。


「何で立川がお嬢様の送り迎えやってるんすか!!」

俺は「イヤー!!」と叫びながらホウキをブンブン振る。
そんな俺を見ながら亜由美さんは、顔を引き攣らせていた。でもそんなの知らない。

だって立川だぜ!?信じられん…。


「(加藤くんヤベー)い、いやさ、リーダーが立川くんにって言ってたからさぁ~。リーダーの言う事は絶対じゃん?」

リーダーが言ったのなら仕方ないかもしれないけど…。でもなぜ立川!?


「納得いかないです」

「えっ、加藤くんは、立川くんの事そんなに嫌なの!?」

「嫌っていうか、なんというか、受け付けないというか…」

「……(それ嫌いなんじゃ…)」


立川とか、絶対ダメだ。
お嬢様にアイツだけはダメだ。

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