執事の加藤さん。

そう、今日朝に起きて携帯を見たら、お嬢様からの着信が入っていた。

執事の俺は、お嬢様からどんなに夜中だろうと電話が来たらすぐにでも駆け付ける。なのに昨日に限って全く気付かずにいたのだ。


「すいません。爆睡してたみたいッス！」

あははっと笑って俺は言う。

「かとー？クビにすっぞ？」

「サーセンッ！！！」


頭を下げて謝る俺の前にお嬢様は来て、手を俺の頭の上に置いた。


「かとー。朝飯食いに行くぞ」

「はっ、はいっ」

「だから、おんぶしろ」

「はいっ！……はい！？」