執事の加藤さん。


遡る事、昨日の夜。


“立川とデキてる”事件から少し時は経ち、お嬢様も部屋に入れてくれるようになった頃。



「ねぇ、加藤」

「はい」

「明日って何か予定入ってた?」

「そうですねぇ…」

俺はそう言いながら、胸ポケットに入れているお嬢様のスケジュール帳を取り出し確認する。


「いえ、明日は全く何もないです」

「そう…」

どうしたんだろう。
俺は少し首を傾げる。



「加藤」

「はい」

「明日、あたしとデートしろ」

「はい。……はいぃ!?」

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