【長】野球ボール
そんな話をしてるときは、もうすでにあたしの家の前で立ち話してる感じだった。


ガチャッ


「あら、叶夏帰ってたの?今日は早いのねぇ…ん?えーと…そちらは?」


ナイスタイミングでお母さんが出てきた。


「この人が一輝。あたしをマネージャーに無理矢理引っ張った人ー」


あたしは少ーしだけ嫌味を混ぜて一輝を紹介した。




「甲導一輝です。はじめまして」


「あらら、一輝くん?なるほど。叶夏がマネージャーしたいって言ったときはビックリしたけど、こういうことねー」


ニヤニヤしながらお母さんが言う。


「だーかーら違うって!!一輝はそんなんじゃないのー」


「ふ〜ん?外じゃなんだし、上がってもらったら?」


あたしの話は信じてくれないみたいだけど……


「入る?」


一応一輝に聞いてみた。

一応ね。
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