【長】野球ボール
「はい、どうぞ。甘いもの大丈夫かしら?」
「あ、はい。ありがとうございます」
お母さんがあたしの部屋に、冷たいジュースとクッキーを運んできた。
目の前でお母さんと一輝が話してるのって、何か変な感じ。
違和感100%!!
「じゃあ、ごゆっくりー♪」
気持ち悪い笑顔の、我が母親にため息をつく。
「一輝って甘いの大丈夫なんだ?意外なんだけど」
「え?自分から食べる方じゃないけど、結構好きだよ」
へー…と、相槌を打つあたし。
横目でちらっと一輝の様子をうかがう。
嫌じゃ…ないかな?
変な感じするし。