【長】野球ボール
「はい?え、何でそうなるの?」


「さっきからずっとキャプテンの話ばっかだし、なんとなくな」


「ち、違う!!キャプテンの優しさを一輝も見習えって言ってんの!!変な勘違い止めてよねっ」


顔は平然を装ってたけど、心臓はバクバク動いていた。


この事実に一番あたしが動揺してた。


何!?何で!?




「ふ〜ん…努力しますよー。じゃあ俺そろそろ帰るわ」


「そう?玄関まで送る」


靴を履いた一輝は、ドアを半分開けて振り向いた。


「今大事な時期なんだ。キャプテンの邪魔だけはするなよ。お邪魔しました」


「ちょっちょっと!!どういう意味!?」


そのあたしの言葉に一輝はベッって舌を出して、さっさと帰って行った。


もーう!!何なの!?
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