【長】野球ボール
その日の家への帰り道。
練習が早めに切り上げられられたから、まだ外は明るい。
それに……
「暑ーい」
「夏だからな」
一輝は冷静に返事をする。
暑くても平気なのかな?
帰り道、隣に一輝がいるのはもう当たり前みたいな感じ。
「明日勝てるかな?勝てるよねー?」
「勝つに決まってんだろ」
その一輝の言葉に、へへっ…だよねーって笑顔で返した。
もう明日が楽しみでしかたないんだー。
「あの千羽鶴…一人で折ったのか?」
突然一輝があたしを見て言った。