【長】野球ボール
「そうだよー。一輝だから言うけど、超大変だった!!寝る時間なかったもん」


「朝練参加して、授業受けて、遅くまで練習してんだもんな。夜中折ってたわけ?」


「そうなの!!学校じゃ野球部に見付かると嫌だし、折れないから毎日家でがんばってた」


一輝には素のあたしでいられる。

だから絶対皆には言えないことも、つい口から出てしまう。




「……すげぇな」


「ここ三日ぐらいほぼ徹夜。ここでも寝れる!!」


てか、今めっちゃ眠いし!!

寝不足はお肌の敵なのに…!!


「まじで倒れるぞ」


「ほんと。もっと早くからやればよかった」


笑いながら答えるあたし。


「いや、冗談じゃねぇぞ?叶夏倒れたら皆困るんだからな」


「あたしって…少しは皆に頼られるマネージャーになれたかな?」
< 170 / 683 >

この作品をシェア

pagetop