【長】野球ボール
「叶夏?」


ミーティングの後、あたしは声をかけられた。


「ん?どうかした?一輝」


「何か…元気ねぇじゃん?」


「そ?そんなことないよ♪」


あたしは無理につくった笑顔を一輝に向けた。


気付かないでほしかった…。


何でそんなとこ見てるかな…。




「……ちょっとこい」


「痛っ」


手首をがっちり握られて、あたしは一輝に引っ張られた。


「離してっ」


急に何!?
< 208 / 683 >

この作品をシェア

pagetop