【長】野球ボール
「か、一輝!?」


ビックリして、思わず大きな声を出してしまった。


「バカな俺ですけど、何か?」


「え……聞こえて…ました?」


「聞こえてました」


ヤバッと思ったけど、今更一輝に隠す必要はないし。

安心して言葉を続ける。




「もしかして待っててくれた?」


「当たり前。約束したじゃん。でも遅過ぎっ」


呆れた様子の一輝。


「でも着替えてすぐきたよ?」


「まじで!?ありえねー…着替えに時間かかりすぎ。脱いで制服着るだけだろ!?」


いやいや…。


そりゃね…あたし一応女の子なんだよ?


まるで意識されてないって感じ。


疲れる。
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