【長】野球ボール
「へー。叶夏がそんなこと言ってくれるなんて、思ってなかった」


うれしそうに笑ってくれる一輝。


「あたし、やるって決めたら最後までやらないと気がすまないから♪一輝いーっぱい教えてよね」


「え?俺が教えんの?」


「当たり前じゃーん♪先生よろしくお願いします」


あたしはふざけてそう言った。


野球のこと一輝以外の誰に聞くのよねー?

てゆーか、何のための野球バカなの!?




「……じゃあまずはルールからか?」


「そっかルール!!そういえば知らないっ」


「ははっ。やっぱな。それかなり大事じゃね?」


爆笑する一輝。

一輝がそんなに笑うなんて…。


どうやらあたしの勉強は、初歩の初歩からしなきゃいけないみたい…。


先は長いな。
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