【長】野球ボール
13−一輝
「……はよ」


次の日、最初に一輝に声をかけられた。


「おはよっ」


「……昨日さ…どこ行ったんだ?」


「……え?」


「あ、いや…爽と遊んだんだろ?」


目を泳がせながら話す一輝。

……一輝?


落ち着かないその態度に、違和感を感じた。


丁度そのとき、後ろから元気な声がした。




「遊んだとかじゃなくて、デートって言ってくれます?」


「そ、ソウソウ…」


「キョンキョンおはよっ」


昨日あんなことがあったのに、ソウソウはいつも通り。

その態度に、あたしは逆にドキドキする。
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