【長】野球ボール
一輝は駅前でずっと待っていてくれた。


「本当に本当にごめんなさい!!」


あたしはごまかす方法も思い付かず、必死に謝った。

結局1時間以上遅刻したわけだし。


「もういーって。そうやって急いできてくれたわけだし?ドタキャンだったらキレるけど」


冗談を言ってあたしに気を遣ってくれる優しい一輝…。




「……ごめん」


また謝るあたし。


「んーでも確かに1時間の遅刻はないよな。今度朝練に付き合わせるから、覚悟しとけよ」


一輝は怒るわけでもなく……

どっちかというと、いつもよりテンション高めな気がしたぐらい。


一輝…?
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