【長】野球ボール
今日は自転車じゃないって言ってたから、走れば追いつけるかも!!


こう見えてあたし、足速いんだからっ。


いつも一輝が帰って行く方向に向かって走った。


あ…でも、一輝の家がどこにあるのか知らない。


もしかして、走っても意味ないかもしれない…。


ううん、そんなの関係ない!!


あたしは走る足にさらに力を入れた。




……でもいくら走っても一輝の姿は見えない。


あの野球バカのことだから、走って帰ったのかもしれない。


あたしが諦めかけた……


そのとき!!


目の前のコンビニから出てきたのは、間違いなく一輝だった。
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