【長】野球ボール
「一輝っ!!」


あたしは走りながら叫んだ。


「?……叶夏!?」


目を見開いて驚いてる一輝。


「よかったー…追いつけた」


「何!?どうした!?」


「あはは♪めちゃ走った!!暑ーい」


ここまで真剣に走った自分を思い出して、少し笑ってしまう。




「あ、これ飲むか!?」


そう言って差し出してくれたのは、今買ったばかりだと思われるジュース。


あたしはその言葉に甘えて、ジュースを飲んだ。


「つか、何で追いかけてきたわけ?」


「忘れ物したの」


「は?何かあったか?」
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