【長】野球ボール
「こーれっ」


あたしはラッピングしてあるプレゼントを渡した。


「遅くなったけど、ハッピーバースデー♪」


「え…覚えてたのか?」


「当たり前ー!!野球バカの日だもんっ」


「……開けていい?」


「うんっ」


ラッピングのリボンをほどく一輝。




そして中を見た一輝は……


「はははははっ!!」


大爆笑。


「何よ、そんなに笑わないでよっ」


そういうあたしも笑いを我慢できなかった。


「またこれかー」


一輝が袋から取り出したのは、一つの野球ボール。


「定番かと思って」
< 463 / 683 >

この作品をシェア

pagetop