【長】野球ボール
「昨日ね…一輝に好きって言われた」


「えぇ!?」


励ちゃんが大きな声を出すなんて珍しい。


それほどありえない事実…なのかな?


「そっか。爽に影響されたかな?」


「てかね、もう一つあるんだけど…あ、事故なんだけど…」


「事故?どうしたの?」


言うのを一瞬ためらったけど、あたしは押し殺した声を出した。




「一輝と…キスしちゃった…」


「えぇえ!?」


「励ちゃん!!シーッ」


励ちゃんの口を必死に押さえ付ける。


「何で何で!?どういうこと?」


あたしは昨日あったことを隠さずに話した。


「はっはー…ラッキーだな。おじいちゃんがキューピッド?」


「え!?なんかその言い方…違う気が?」
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