【長】野球ボール
「は?え…今、お前?えっ…は?」


「何そのリアクション」


「いやいや、叶夏こそ!!何て言った!?」


「もー!!ちゃんと聞いてよ!!あたし今、生まれて初めて告白してんだよ!?」


「……は?」


「一輝、今すっごいマヌケ顔してるっ」


「告白してんの?」


「うん?」


「えっまじで!?ありえねぇ!!」


立ち止まって叫ぶ一輝。




「おかしい?」


あたしは笑ってごまかす。


「だって俺、超緊張して告ったのに!!叶夏サラッと言わなかったか!?」


「緊張ならあたしだって負けてないと思うけどっ」


そんなあたしの体を、ふわっと一輝が優しく抱きしめた。


「……すげぇ今うれしいから、もう何でもいいわ」


耳元で聞こえる大好きな一輝の声。
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